おもちゃを買う!買わない!論争の問題点と建設的解決方法

2016/02/12未分類


子どもはおもちゃを欲しがる。
それは不思議なことではないが、
欲しがった時にどう対処するのが良いか、
ずっと思案していたし今もしている。
(そしてギフト屋を生業としてる身としては、
それは折に触れて「親から子への贈り物」について
考えるきっかけにもなったりするのでプラスではある)

そもそも「買って」「欲しい」と言われて、
すぐに買ってあげないのは何が原因なのだろうか。

似たようなものが既に家にあるから?
欲しいものは何でも手に入ると思って育ったら困るから?
わがままに育つから?
お金という概念を教えるため?
お金は有限であると教えるため?
家が散らかるから?

多分どれか一つということはなくて
上記またはそれ以外の複数の要因が重なり合って
「今日は(も)買わない」ということになっているのだと思うが、
それでは子どもに説明する理由としては難し過ぎるし、
だからと言って「とにかくダメなんだ」と言って
片付けてしまうやり方は個人的にはあまり好きではない。

そこでふと思ったのだが、例えば

「(その欲しいというおもちゃが)これまで君の持っているものとは違う、
何か新しい要素を備えたものであればオッケー」

というルールを設けてみたらどうだろうか。

欲しいと言うたびに、
「それのどこが新しいの?」
(子どもが精一杯説明)
「本当かな?色が違うだけで新しいというのなら、全部のおもちゃ、全色揃えるのかな?」
(子どもが精一杯説明)
「一番好きなウルトラマンなら分かるけど、そうじゃないおもちゃでそれが必要かな?」
(子どもが精一杯説明)
「なるほど、これまでは全く異なる表情をしているということか、うーむ、そうきたか」
(さらに子どもが精一杯説明)
「よし、納得した。では今日の君の説明には納得できたから買ってあげよう」
この程度で良いと思うのだが、そこに議論が生まれて、
それはとても意味のあることではないかと思うのだ。

このやり取りはもちろん親がファシリテーションしなくてはならないし、
それは結構難しいことだと思うし、
子どもも最初はありきたりのくだらない説明をしてくるだろうから、
それに懲りず繰り返し続ける必要がある。

でもそうすることを通じて
「どうすれば親が納得するか」
「親の意味する新しさとは何か」
「それが自分の思う新しさとは違うし、だからこそ議論する」
ということを子どもはおぼろげながら認知していくのではないだろうか。

ここまで書いて気づくのは、
多分おもちゃを買うこと自体が問題なのではなく、
「買わない」の一点張りで説明しない(子どもにとっては納得できない)ことが問題で、
それによって子どもが、
・何だかよく分からないけど親が言うことには従わないといけないと思うこと
(そもそも子どもはお金を持っていないので従わざるを得ない)
・さらに言えば大人が言うことには従わざるを得ないと思うこと
・そもそも「欲しい」という欲望や「面白そう」という感覚を失うこと
こういう姿勢や価値観を生みかねないことが問題の根っこにありそうな気がしてくる。
興味関心を抱きそれに情熱を傾けることこそが人生における最も大事なことであって、
他のすべてに最優先されるべきと信じる僕のような人間にとって、
そのような事態は絶対に避けなくてはならない。

おもちゃを買う!買わない!論争は、
大げさかもしれないがそんな見方もできると思い、一筆書いてみた次第。

さて仕事だ仕事だ!

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スコープ2作。

2016/02/09未分類


先日、電車の中に置いてあるTrainShopという通販カタログに目を疑う商品を2つ見つけたので紹介します。
ひとつめはこの「耳かきライト いやースコープ13000画素」。
この画像を見ていただければ一目瞭然と思うけれど、光ファイバーを利用して耳の中を自分の目で見ながら掃除ができるという代物。

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耳かきライト いやースコープ13000画素

そしてふたつめは寝たままテレビを見たり本が読めたりする「ごろねスコープ」。
こちらも一目瞭然。(ちなみに2つともスコープシリーズになったのは偶然か必然か、、、)
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ごろねスコープ

ともに自分が買うことはないと思うが、でもユニークで斬新、だけれど説明不要なほどに用途や価値が明らかな点は、体験ギフトという「販売に際して何かと説明が必要な商品」を作っている身としては大いに学ぶべき点がある気がします。いや、あるのか?うん、きっとあるはず。

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好きな言葉「窓際族」。

2015/08/19未分類


昔、窓際族という言葉が流行ったことがあった。
今でも僕はこの言葉を時々思い出すのが、なぜかというとこの言葉が嫌いではない、むしろ好きな部類だからだ。
窓際族というのは雇用に厳しい日本社会で、もう社内であまりやるべき仕事はないけれど解雇もできないので窓際でおとなしくしていてもらう、高度成長期の大量採用の結末的な話だったと記憶している。

なぜこの言葉が嫌いではないかというと、それは窓際族という言葉には、労働はそもそもありがたく尊いものだという含意がある気がするからだ。
仕事はないけどサラリーは貰える、それが窓際族だが、ともすればこれは「何それ、ラッキーじゃない、羨ましい」と思われかねない状況にもかかわらず、それを敢えて窓際族という呼称で蔑んで見るというのは、やはり働くことは楽しく意義深いことだし、働くことや働いている人への敬意や畏敬の念がある、そういう社会的合意があったからこそ窓際族という流行語が成立していたのだと思う。でなければ窓際族=アーリーリタイアみたいなサクセスストーリーとして語られていたのではないか。

僕は起業して10年になるが、今でも仕事が好きだし働くことが楽しくて仕方がない。この調子で色んなことに興味関心を移しながらチャレンジをし続けていきたいなと心底思う。そういう価値観を、一見真逆の意味に捉えられがちな窓際族という言葉が意外にも一本筋の通った形で表現してくれている気がするのだ。

働くことは時間の切り売りではない。今、会社組織としての体裁を整えるために就業規則の整備などをしているのだが、そのために色々話を聞いてみると、どうも最近の仕事は時間の切り売りのようになっていて、それは給与計算の方法が就業時間や日数がベースに組み立てるルールとなっていることからも見て取れる。
一定時間働いて初任給20万そこそこ、うまくレールに乗れば最後は50-100万くらいもらえることを前提に最適化された社会では、それをベースにあらゆるものの値段が決まっているのだと思うが、田舎に行けば一週間お金を使わずに過ごせる地方が今でもたくさんあるのが現実だし、一方で世界に影響を与える良い仕事をした人は莫大な富を築いて一泊数百万のホテルに泊まるのも厭わないなんてこともよくある話。
いくら稼げるのかはあくまでも選んだフィールドや業態、そしてその結果に過ぎなくて、やはり大事なのは何に興味をもち、関心を抱き、その興味関心に根ざして仕事をするかどうかだ。
インターネットという革命的ツールは、世界中のひとりでも多くの人を、そういう方向へと導いていってくれるものだと今でも本気で期待している。

トムソーヤは親から命ぜられた壁のペンキ塗りというつまらない仕事を楽しいことのように見せかけて、しまいには興味をそそられた友達に全部やらせるという有名なエピソードがある。
酒蔵に生まれてつまらないと思っていた仕事を、外国人が面白がって大挙するのを見て稼業に対する価値観が変わったりするのも同じような話だし、僕の会社だって最初はみんなに「大丈夫?稼げてる?」と惨めに思われたりしたけど最近はとっても有能な人が門を叩いてくれるようになってきた。

最近は仕事の経験をさせてもらうのに対価を払う仕事旅行のようなサービスもあれば、日本酒を作るプロセスに大勢の素人が参加するCrowdProductingみたいな概念も出てきて、いよいよ働くことと対価をもらうこと、対価を払うこと、そこら辺の境界線が曖昧になってきていて、でもそれは働くことの意義や尊さを見直すというベクトルを向いている点で一貫しているように思う。
そんな価値観をより早く広めるべく、自分としても一役買いたいところ。

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Sow Experience10周年。

2015/05/25未分類


Sow Experienceは今日で10周年を迎えました。
ありきたりの言葉ですが、これまで支えてくれた一緒に働く仲間やお客様、そして株主やオフィスのご近所さんなど全ての関係者に感謝、感謝です。

Good Experience, Good Life.
良い経験は、良い人生。

このスローガンと、あと”Sow Experience”という社名。
これだけが唯一の制約条件で、このスローガンや社名から連想し得るビジネスや活動はすべて対象範囲だと認識しているので、何か面白い取り組みや協業の提案などありましたらいつ何時でもお待ちしております。

10周年記念のその日にアフリカ出発日程を重ねてしまうウッカリ社長故に、引き続き皆さまに迷惑かけつつ支えられつつの次の10年間になると思いますが、もっともっとより良い社会になるよう活動のフィールドと影響力を増していくつもりですので、ぜひ引き続き頭の片隅、だいぶ端っこの方で構いませんので僕らのことを置いといていただけると幸いです。
ではアフリカ行ってきます!

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「買って使って売る」から「買うと同時に売りながら使う」へのシフト。

2014/08/14未分類


「琢はTシャツ何枚持っている?」
先日、サンディエゴから帰国した一造に突然聞かれた。
彼の知り得る限り僕は最も物を持たない人間らしく、確かにその通りだと思うのだが、その話の延長で未来の所有のあり方について話したことをちょっとここで書いてみる。

僕が自分でユニークな消費及び所有の仕方をしていると思うのが、車だ。
最初の車はフォルクスワーゲンのポロ。
真緑で街中でも目立つかわいいやつだった。
3年前の暑い夏の日に突然思い立って藤沢にフォルクスワーゲン専門の中古屋を見つけてその場で買ってきた。
確か全部こみこみで50万円くらいだったと思う。
安いだけに故障してる箇所もいくつかあったのだが、それも愛嬌。走ればokということで随分乗り回した。
そして2年経って車検の時期がやってきて、購入費に対して車検費用が高いこと、そして二人目の子どもができることもあって車検はせずに友人に無償譲渡。
車をあげるというのはなかなか痛快で気持ち良いものなので案外おすすめだ。
そして今は安全+デカさということでボルボのV70という車種に乗っている。
これも破格で買ったので1年後に近づく車検に出すかどうかは若干疑わしい。

というのはいきなり全部余談なのだが、例えば車などは、買った時点で既にネット上の自分商店に売り物として並べておいて、然るべき妥当な値段で買いたい人が現れたら売ってしまう、別に売ろうと思っていなかったけれど買いたい人がいるなら売ってしまって自分は別を探すという形態が、今くらいEC出店コストが下がってくると出てくるのではないかと思うのだ。
別に車に限った話ではなく、自分の所有するあらゆる物が、購入した時点で何かしらの方法で自動的にネット上の自分商店に掲載(出品)されている。
厳密に出品でなくとも参考価格などを併記して「売ってもいいよ」という状態になっている。

つまり「買って使って売る」から「買うと同時に売りながら使う」へのシフトだ。
そろそろこういうことを本気で始める人が出てきてもおかしくないと思う。

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難民×体験ギフト。

2014/08/11未分類


僕は家系は日系移民だ。
広島県民であった曾祖父母が戦前にシアトルへ渡り、その後サンフランシスコで生活している中で第二次大戦が起き、直前に帰国していた僕の祖父は日本軍、その他の家族は強制収容所(その後米国軍として兄弟で戦う)という中で生き抜いてきた。
とても過酷であったと思うが、その一方で、これは少し自慢なのだが遠い親戚のうちの一人はチャーリー・チャップリンの秘書を務めていたりして大成功した人もいたりする。

僕自身は日本生まれの日本育ちなのだが、そんな背景があり移民や難民の問題に4-5年前から関心を抱くようになり、知識を貯えると同時に行動に繋げるように意識してきた。

そんな問題意識が背景となり、今回、SowExperienceの体験ギフトの中でも人気商品である『レストランカタログRed』(20,000円/税別)にてビルマ人難民の運営するレストランRUBY(高田馬場)を掲載し送客を開始すると共に、売上金額の一部を難民支援協会に寄付するという取り組みを始めることになった。掲載されたコースがこちら。

移動する民と書いて移民。
困難を乗り超える民と書いて難民。

人はいつだって移動してきたし(だからこそアフリカで生まれた人類が世界中にいる!)、人はいつだって困難を乗り越えてきた。

今回の取り組みを通じて興味関心を喚起すると共に、送客を通じて難民の方々が暮らしやすい社会に一役買っていきたいと思う。

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度肝を抜かれたバレエ観劇。

2014/08/08未分類


昨日は先日SowExperienceで販売させていただいた東京バレエ団の公演があったので夜、観に行ってきた。

内容は白鳥の湖(短いバージョン)とボレロだったのだが、上野水香さん踊るボレロが圧巻で度肝を抜かれた。
バレエであると同時にコンテンポラリーダンスでもあると思うのだが、巨匠と言われる振付師モーリス・ベジャールはやはり巨匠であった。
もうね、釘付けにされたからね。ほんと。興奮してしまった。

SowExperience特典であった終了後の写真撮影も少し手間取ってしまったものの公表で、今日の今頃は親子向け公演が盛り上がっているところだと思われる。

お買い上げいただいた皆さま、ありがとうございました。
また年内にバレエの特別チケットをまた販売予定ですし、他の文化鑑賞チケット、そしてスポーツ系の特別チケットも順次販売していきますので、ご期待ください。

こちらは昨日のボレロに比較的近い動画。

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子連れオフィスの次は難民インターン。

2014/08/07未分類


子連れ出社は相変わらず活況で、日々受け入れ態勢も強化されている感じがしている。

そして昨日からはミャンマー人難民の両親に生まれた難民二世の大学生、シャンカイ君がインターンとしてオフィスに滞在中。
彼は写真の記事中にもあるようにMeal for Refugeeという活動を推進する行動派なのだが、以前SowExperienceが行っていた難民ツアーを通じて知り合い、そして彼から先日インターンをしたいとの連絡を受け今日に至る。

活動的な彼だが実は無国籍状態で、それゆえにパスポートを作ることもできず海外に行くことがとても困難なのだそうだ。
その証拠に、彼は両親の故郷であるミャンマーの地をまだ踏んだことがない。妙な話だ。

でもそんな彼がSowExperienceでインターンをしたいと申し出てくれたことをとても嬉しく思うし、こういう形のグローバル化も良いではないか。
多くの国籍の人が働いているだけがグローバルではない、むしろ無国籍であること、中空であること、そこに僕らは魅了され、関心をもち、世界が広がっていく。

8月中は彼がオフィスにいることが多いので、ぜひ会ってみたい人は気軽にお立ち寄りください。

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たかが3%の個性。

2014/08/04未分類


子どもを見ていると、どの子もほとんど同じだなと思うことが多い。
女の子のことはあまり分からないが(男と女は結構違う気がするので)、男の場合は、電車など乗り物が好きで、一定年齢になると“おなら・うんち・おしっこ・おちんちん”が大好きで会話の半分がこの単語で構成され、お母さんのスカートの中に潜り込んで、、、、
彼らの97%くらいの思考回路や言動は共通化されているのではないかと思えてくる。

でも一方で残りの3%のちょっとした違いも面白く、きっとここも大切にしてあげると良いのだろうな思う。
喧嘩の時に手が出る子、口が出る子、守りに入る子、言いつける子、、、
個性という言葉がマジカルワードとしてここ数十年語られている気がするが、個性とは所詮この3%、されどこの3%だと思っていれば、横並び主義の色んなことから解放され、子育ての気持ちが楽になる気がしている。

我が家の長男は最近、左右別々の靴下をはくことが当然になってきた。
夏なのに家の中でも靴下をはいてることも驚きなのだが、これはひとえに電車への愛ゆえの公道だと思われる。(もちろん靴下の絵柄は電車、写真では左がスーパーコマチ、右がロマンスカー)
どこかに出かけて靴を脱ぐ場面に出くわし、周囲を見回してももちろん左右別々の靴下をはいている子は皆無。
きっとこれは先ほどの話の流れでいえば3%の部分なのであろう。
そういえば先日一色海岸に行った時はビーチに1000人ほどいる中で彼ただ一人全裸だったが、これも3%なのだろうか。

答えなどないが、何事も気負わず気楽にやるのが一番だと思う。

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赤ん坊同伴社会(その後part2)

2014/07/28未分類


赤ん坊同伴社会に早くも超えるべき障壁が現れた。それは二歳児の登場だ。
二歳児と言えば歩き始めて、でもまだ聞き分けがつかない手のかかる時期。
赤ん坊同伴社会を目指して子連れ出社をokにして、というか自然とそうなっていって、全く問題なかったので少しずつ情報を拡散して受け入れが増えていって、これまでは1歳未満が多かったがいよいよ二歳児も週二でオフィスに登場し始めたという流れだ。

障壁と書いたが、もちろん自分たちで選んだ障壁。
結果的に「これはさすがにやめておこう」という判断になる可能性もあるので、そこはお互い相談して2ヶ月の期限を設けてその中で我々も、子連れ出勤していただくスタッフにも最大限の最適化に向けた工夫をする。
といってもマットを敷いて柵を設けたり、ポータブルDVDプレイヤーを用意してみたり、、、(既に水の入っていないビニールプールは設置済み)

グラミン銀行の連帯責任制に倣って専任のスタッフを雇うことはしないことは前回書いた通りだが、その手前の簡単にできる工夫をこの2ヶ月ある程度積み上げて対処できるか見てみようと思う。

実際に験(ため)すと書いて経験。
Good Experience, Good Life. と同時にGood Work, Good Experience.
そういうことです。続く。

参照)
赤ん坊同伴社会
赤ん坊同伴社会(その後part2)

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西村琢(Tak Nishimura)
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-CEO of Sow Experience Inc
-体験ギフト/Experience Gift

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