個人のエンパワーメント

2011/04/09未分類

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当たり前だけど大切で、けれど忘れてしまいがちなことを今日久しぶりに思い出したので、忘れないうちに書いておく。

まずアクションを起こしたいという思いの源泉や動機が似通っていることに対して決して引け目を感じることなどない。
今回の震災を通じて被災地を支援したいという気持ちや行動にオリジナリティが必要ないように(そのオリジナリティは逆に混乱を招く)、今を生きる僕らが何かアクションを起こしたいというその根本的な気持ちに、オリジナリティは必要ない。

僕の場合には端的に言えば「個人のエンパワーメント」というものがある。
誰もが自分のやりたいことを、世界中の良い仲間と、時にはひとつに集中して、時には同時並行的に、短期中期長期さまざまなスパンで次々とこなしていく。
そんな社会に向かう最大の動力源はやはりインターネット以外に考えられないが、ブラウザの登場やネットオークションの台頭、BlogやWiki、Googleの検索や広告システム、そしてfacebookやtwitterなど、インターネットが進化してきたどのフェーズを振り返ってみても、それは個人をエンパワーメントするものであるようにしか思えない。3/11震災後の情報伝達や救援活動などを見ても、それは間違いない。

とは言えまだまだインターネットは発展途上であり、誰もが個として自由に活動できるようになるには時間がかかるだろうが、社会は必ずやその方向に向かっていく。

そこでは会社や働き方の在り方はもちろん、国や政治、経済そのものの在り方が今と大きく異なっていく。

そんな社会が間違いなくやってくるとして、では個としてアクションを起こし、活動していくためには、やはり全ての個人が自分の強烈な興味の対象を見つけなくてはならない。
千利休が茶を愛したように、スティーブ・ジョブズがMacやiPhoneを作ったように。

そのための急がば回れ的な唯一の道が「経験(Experience)」なのではないか、というのが僕の仮説だ。
だから何度も言うように、楽しいだけが経験じゃない、遊びや旅行だけが経験じゃない、とにかく全方向的なあらゆる経験を積むこと、そしてそこからポジティブな身体知を得て興味の対象に少しずつ近づいていくこと。そして結果的にアクションを起こすこと、自分発のアクションに繋げていくこと。

そんな探求を一生続けつつ、その過程で様々な場所やチームでプロジェクトを実行していくこと、それこそ僕らを待ち受けている未来だし、今最も重要なことなんじゃないか。
そういう思いをもって、僕は今、ソウ・エクスペリエンスという会社をやってみたり、自由大学の講義を受け持ったりしている。

オフィスシェアだって、こういった動きを加速させたいという思いからやっている。

でも、そんな個人がエンパワーメントされた社会が本当にやってくるのか?実現可能性は低くないだろうか?そんな葛藤がずっと僕を悩ませていた。
そして今日思い直したことは、すべての個人に自分の興味や関心をベースに自分発でアクションを起こすことを求めるのは酷であるし、そんなことにはならないだろうが、でも例えばあらゆるアイディアやプロジェクトが一つのテーブル(プラットフォーム)の上に乗っかっていたとして、そこに乗っかる(フォローする)ことはできるだろう、と。
自分発じゃなくても、興味あるプロジェクトやアイディアに乗っかる、フォローすることはできる。
よく言われる20:80の法則のように、自分から発する人は20%で残り80%は基本的にはフォローする人なのかもしれないが、とは言えこれは間違いなく未来の社会だ。
そこにもまた多くの問題があるのだろうが、今の疲弊しきった社会に比べれば遥かに理想郷に近い。

発する人がいる、フォローする人がいる、仕事とも呼べるしプロジェクトとも呼べるし運動/活動みたいな呼び方もできるかもしれない。
オフィスに行くこと、組織に属すること、特定の組織からサラリーを貰うこと、そういう全てを疑っていかなくてはならない、というか自然と徐々に消え失せていく。歴史を塗り替えていかなくてはならない。

あらゆる個人から発せられたアイディアやプロジェクトが、世界中のあらゆる場所で、あらゆるスケールで、あらゆる時間軸で、どんどんうごめいていく社会。

全てがその方向に向かってる。
この中で革新的、革命的な役割を果たせたら最高だ。
でも、この革命にさえ向かっていれば、たとえ歯車で終わっても本望だと思う。

こんな風に改めて書いてみようという気になったのは、今日、高須賀さん勝屋さん、そしてお世話になっている戸田さん、有安、ヤエオが午後オフィスにいらっしゃって、「インターネット未来社会」についてディスカッションしたからだ。

前半(いや後半の前半くらいまで)は高須賀さんのレクチャーだったが、最後半は皆でディスカッション。最高にエキサイティングで刺激的だった。

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西村琢(Tak Nishimura)
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