ウガンダに行ったんだ―Booming Africaツアーレポート〈前編〉

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西村です。
最近はせっかく葉山に引っ越したのでサーフィンを始めてみたり、来月はシャワークライミングに挑戦してみたり、引き続き色々なエクスペリエンスをかじっておりますが、最近一番興味を惹かれているのは人類発祥の地、そうアフリカ大陸です。
中でもアフリカ中央部のウガンダという国につい先日行ってきて参りましたので、その経緯や様子をこのブログでも報告したいと思います。

旅、いや僕の人生のキーパーソン“ロニー”との出会い

僕がアフリカに興味を抱いたきっかけはウガンダ出身26歳の若者”ロニー”との出会いです。
幼い頃にエイズで両親を亡くしたロニーは、あしなが育英会の奨学金を得て日本の大学に留学してきました。僕の妻やその家族があしなが育英会と関係が深く、毎年正月には留学生を実家に招いて餅つき大会、、、そんな中でロニーと出会いました。下の動画でリズミカルに餅をついているのがロニーです。

「大統領になりたい」少年はビジネスマンになっていた

僕が初めてロニーに出会ったのは5-6年ほど前。その時の印象で最も強く残っているのは、自己紹介の際に彼が “I want to be a president of Uganda in future.” と言っていたこと。政治家の家系ならまだしも、若くして両親を失い苦しい生活をしてきた彼が(だからこそ!でもあるのですが)とても高い志をもっていること、そう発言する目がとても澄んでいることが何よりも印象的でした。
その3年後に再会した彼に色々話を聞いてみると、何やら日本の大学に通いながらアルバイトをして貯めたお金でウガンダの土地を購入し、農業を始めていました。そして畑で農作物を栽培するだけでなく、それを直接顧客に売る店舗も作りたいし加工食品工場も作りたい、、、そんな夢を語ってくれました。
どうやら彼はウガンダやアフリカをより良い場所に変えていくためには大統領を目指すよりも事業を手がける方が良いと判断したとのこと。頼もしい!

 

見渡す限りロニーの畑、東京ドームくらいの広さ(約4ha)があります

見渡す限りロニーの畑、東京ドームくらいの広さ(約4ha)があります

 

会社をやろう、畑をやろう、ツアーをやろう!

少し話は変わりますが、僕は商売・ビジネスが大好きです。上手かと聞かれると自信はあまりなく仲間に助けられている点が多分にあるのですが、、、でも「とにかく自分でビジネスをやりたい!」という思いは強く、強過ぎた故に就職することもなく会社を設立し今に至ります。
そんな僕の人生に突然放り込まれたアフリカからの使者、ロニー。どうやら彼が、もの凄いポテンシャルを秘めていそうなアフリカ大陸で様々な事業の構想を練っていると聞けば、血が騒がないわけがありません。
幸い彼も僕の僅かばかりのビジネス経験(とアホみたいに楽観的な性格)を気に入ってくれたのか、その後は毎週のように会っては色々な場所に見学に行ったり議論を交わしたりしました。
オフィスで会うことも多かったのですが、彼がやってくるのはたいてい早朝。なぜかというと深夜のアルバイトを終えた足でそのままやってくるので、その満ち溢れたエネルギーにはいつもパワーをもらうばかりです。
そして何度も会っては議論を交わしていく中で、一緒にビジネスをやろう、アフリカを盛り上げていこうと意気投合するのはごくごく自然の流れでした。

その後突如として、約1年ほど前でしょうか、ナイル川沿いの(僕のオフィスのある目黒川沿いではなく!)土地を買えるチャンスが巡ってきまして、

  • 世界一長い大河の川沿い(将来リゾートエリアになるかも)
  • 広い(畑や畜産やヴィラ、、、色々できそう)
  • 安い(詳細は書きませんが驚くほど安いのです)

といった理由で購入を即決、ロニーと半額ずつ出し合って購入しました。
いくら「良い流れ」といっても見たこともない土地を買うバカがいるか!と言われればそれまでなのですが、これぞ取るべきリスク、僕の直感はそう判断したようです。
土地を押さえるチャンスはまた巡ってくるだろうし、農業やヴィラ以外にもやりたいことはたくさんある、なのでまだまだ種まきの段階。でも今はそもそも種まきするだけの軍資金がないので、小額でもスタートできるビジネスを複数立ち上げて軍資金を稼ごう!
そんな経緯で今回のツアーや、ツアー中に立ち寄った畑での農作物栽培といったプロジェクトが具体的にスタートしました。

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ロニー(右から2番目)と彼のエチオピア人の友達(右から3番目)と、一番右は当時インターン生だったシャンカイ君、彼は実は難民二世で無国籍なのですが、この話はまた長くなるので別の機会に

ロニー(右から2番目)と彼のエチオピア人の友達(右から3番目)と、一番右は当時インターン生だったシャンカイ君、彼は実は難民二世で無国籍なのですが、この話はまた長くなるので別の機会に

 

ロニーのノート、議論で出たアイディアは次々彼のノートにメモされていきます

ロニーのノート、議論で出たアイディアは次々彼のノートにメモされていきます

 

六本木の中洞ミルクカフェでアイスクリームを食べながらメモメモ

六本木の中洞ミルクカフェでアイスクリームを食べながらメモメモ

 

SowExperienceの社内トークイベントにて

SowExperienceの社内トークイベントにて

 

[最後に少しお勉強]目覚める巨人“Booming Africa”

貧困や飢餓や伝染病やテロで少し怖い、でも何となく可能性はありそう。アフリカにそんなイメージを持たれてる方も多いと思いますが、ここで少し、せっかくの機会なのでアフリカに関する知識をつけていただきましょう。箇条書きで参ります。

  • アフリカには54カ国もの国がひしめきあっている
  • うち16カ国は海に面していない内陸国(なので港湾にアクセスする道路が大事!)
  • 経済成長率上位25カ国のうち11カ国がアフリカの国々(ちなみに1位はエチオピア、3位はコンゴ)
  • アフリカ全土の平均年齢は18歳(ちなみに日本は45歳)
  • 現在のアフリカ人口は10億人、これが2025年には14億人に、2050年には19億人に
  • アフリカは2100年まで人口が増え続ける唯一の大陸
  • 平均寿命は現在の57歳から2050年には67歳まで伸びると予測
  • 世界の未開発のうちの6割がアフリカに存在
  • 21世紀に入り比較的政情が安定したため地下資源の採掘と開発がスタート

どうでしょう、少しは希望を感じていただけましたか?半分以上は下記の本の受け売りですので、ぜひ読んでみてください。きっと興奮するはずです。こちらのTEDの動画もとてもアフリカに関して勉強になるので是非ご覧ください。

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後編はこちら。いよいよアフリカへ!