ソウ・エクスペリエンスに在籍しているスタッフは現在約40人ほど。子連れ出勤が実現している理由は、このくらいの規模だからというのも多分にあると思います。
(子連れ出勤の背景などはこちら)
しかしなんと、約200人ものスタッフをかかえる、デジタルコンテンツやWEBサービス、アプリを手掛けるザッパラスでも、子連れ出勤が行われているというのです。
これはどんな秘訣があるのか聞きにいかなくては。さっそく、渋谷にあるザッパラスのオフィスにお邪魔しました。
たくさんのスタッフがいるなかで、肩肘張らず、子供がオフィスに溶け込んでいる感じ。勝手ながら、子連れ出勤に対するスタンスが、ぼくらととっても似ていて、なんだかうれしくなったのでした。
渋谷のザッパラスオフィスに突撃
お話をうかがったのは、10カ月と3歳の娘さん2人をもつ上田佳美さん。同社のコンテンツディレクターです。現在は育休中で、この日は復帰のスケジュールの相談に、子供を連れてオフィスに来ました。
この部屋が、まさに子連れ出勤の現場です。子供を連れて仕事をしていい専用の部屋「Mother’s Working Room」です。
子供を連れて来たい人は誰でも、予約をすればこの部屋が自由に使えます。全社的に、いわゆるフリーアドレスなので、どこで仕事をしていてもいいのです。
基本的に出勤時に必ず子供を連れてくるスタッフはいないのですが、
・保育園や幼稚園が終わったあとに迎えに行ってオフィスに連れてくる
・熱が少しあって保育園ではあずかってくれないかもしれないけれど元気
という場合に利用している人が多いそうです。
また、小学生の子供も、インフルエンザなどで学級閉鎖になったときや、学校が早く終わってしまう場合に連れてくるケースがあるそうです。
子供用の柵やおもちゃがあり、大きな窓が解放的。オフィス側の窓も大きく、別の部屋ではありますが、隔離しているという感覚は少ないです。
取材中、3歳のラウラちゃんが外に出ていったのですが、周囲のスタッフは気に留めることなく打ち合わせを続けていました。ソウ・エクスペリエンスのスタッフも相当ですが、ザッパラス社員もすごい! ぐぬぬ。
もともと、「働きたい社員が気持よく働けるオフィス」を目指していたという同社は、出産する社員が増えたのを機に、子供がいても働きたい社員のための部屋をつくったのでした。
管理は親の自己責任で、特に厳しい決まりも作らず、社員のモラルに任せているのが印象的です。
たくさんのスタッフがいるので、反対意見などはなかったか聞いてみました。しかし特にそうした声はなかったとのこと。まあ確かに、こうして別の部屋で仕事をしていれば、子供が苦手という人も気にならないのかもしれません。上田さんも、気兼ねなく利用できていいということでした。
子連れ出勤を認めるにあたり、特別に人事制度を用意してもいないそうです。ぼくらも、ルールを決め過ぎない利点を感じているので、とても勇気づけられました。
ザッパラスの皆さんは、内勤の方が多いのでこうした取り組みをスモールスタート、低燃費運用できているのだと思います。とっても参考になる事例でした。
他社さんのオフィスをのぞくのがこんなに楽しく勉強になるなんて。今回味をしめましたので、また子連れ出勤企業があれば突撃したいと思います。
ザッパラスの皆様、ありがとうございました!