体験ギフトも10周年

COMPANY

こちらの投稿にて、今年ソウ・エクスペリエンスが設立10周年である旨をお知らせさせていただきましたが、同時に当社の体験ギフトも誕生して10周年であるということになります。

10年前、創業者の西村・山本にこの商品のパッケージを作らないかと誘われたとき、「体験を贈る」「世の中に新しい体験をする人を増やす」という考えに強く共鳴して、それ以来一緒にこの商品を育てるためにいろんなことに取り組んできました。

しかし、これは決して「思いついたが勝ちの、アイディア商品」などではありませんでした……。人が人にギフトを贈る、という場面はとても個人的かつ大切なもので、アイディアだけが目新しくても贈っていいものとはみなされない。いい体験が仕入れられて、出かけやすい場所にあって、その体験に関するデータや知見がちゃんと開示できて、パッケージや読み物もかっこよく仕上がっている。そういう状態にならないと「体験を贈る」なんて新しい習慣として根付かない。平たく言えば、思った以上に大変だったのです(事業なんてだいたいそうです!)。最初のうちはお金もかけられないし、とにかく悪戦苦闘でした。

初心忘るべからず

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2005年当時のパッケージ。大味ですねえ。

 

当初のパッケージを見れば、かなりゴツくて贈りにくい(笑)ものだったことがわかります。小ロットしか作れないので、DIY度の高いものだったのです。しかも最初はできる体験も8体験ほど(西村や山本が地道に提案をして回った)でした。

時々この時の垢抜けないデザインは記憶の奥底に忘れ去ってしまいたくなることもあります(笑)。たしかに荒削りで使いにくいパッケージでしたが、よく見れば「体験してきて!」という強いメッセージがむき出しになっています。創業初期にご購入くださった方はそういう部分に少しでも共感していただいたのでしょうか。今となってはわかりませんが、本当に感謝しきりです。

ともかく、この時期の経験のおかげで、荒削りでもDIYでプロトタイピングするクセは最初から身につきましたし、現在の商品もこのバージョンから改善を繰り返した正当な後継者だと言えます(現在の商品は社内では「6.0」と呼んでいます)。「初心忘るべからず(by世阿弥)」ということでたまに引っ張り出しては、今後のよりよい商品のために活かしたいと思います。