ウガンダに行ったんだ―Booming Africaツアーレポート〈後編〉

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前編はこちらから。

今回のウガンダツアーは現地4泊の全6日間の日程で組みました。参加者は僕とロニーを含めて総勢7名。旅の途中途中でロニーの昔からの親友やドライバーが入れ替わり立ち替わり同行していたので、常に8-9人で移動していた形になります。(ほんと、どこに行っても大切なのは友達ですね)

旅はいつだってそうですが、今回のツアーも大変濃密なものとなりここで全てを共有することは到底できないので、今回の後編ではいくつかのポイントに絞って様子や感じたことをお伝えしたいと思います。

ロニーの中学生の頃からの先輩フセイン、ロニーの生活が苦しい時代、彼の家に居候させてもらっていた時期もあるとか

ロニーの中学生の頃からの先輩フセイン、ロニーの生活が苦しい時代、彼の家に居候させてもらっていた時期もあるとか

 

端正な顔つきのウィリアムもロニーの親友、国立公園で働いています

端正な顔つきのウィリアムもロニーの親友、国立公園で働いています

 

5台のハイエースを所有する陽気なビジネスオーナー兼ドライバーのパトリック、僕と同い年(33歳)には見えません

5台のハイエースを所有する陽気なビジネスオーナー兼ドライバーのパトリック、僕と同い年(33歳)には見えません

ウガンダの都市

前回の投稿でも書いた通りアフリカは、そしてウガンダも、大いに経済が発展してきているようです。10年前や5年前と比較することが叶うならば、街を一目見ただけでその違いが分かるのかもしれませんが、あいにく今回は僕にとってのアフリカ大陸への上陸。空港に降り立って街を見回した最初の印象は、本当にまだまだこれからの国だな、というものでした。

空港の両替所、円も替えられると言うので頼んだところドルよりレートが3倍ほど不利……というわけですぐに円に戻してもらってドルをウガンダシリングに換金

空港の両替所、円も替えられると言うので頼んだところドルよりレートが3倍ほど不利……というわけですぐに円に戻してもらってドルをウガンダシリングに換金

 

空港外観、5年後に立て替えられるとのことです、どんな風になるのか楽しみ

空港外観、5年後に立て替えられるとのことです、どんな風になるのか楽しみ

 

こんなバイクの乗り方は常識(ちなみにこの中に赤ん坊も隠れていて5人乗ってます)

こんなバイクの乗り方は常識(ちなみにこの中に赤ん坊も隠れていて5人乗ってます)

 

中心部へ向かう道路、首都エンデベと空港を結ぶ高速道路が2-3年後に完成するらしく空港立て替えとあわせて期待

中心部へ向かう道路、首都エンデベと空港を結ぶ高速道路が2-3年後に完成するらしく空港立て替えとあわせて期待

 

初日宿泊したムニョニョリゾートホテル、「これがアフリカ?」と思うくらいリゾート感満載で少し拍子抜け。オーナーはウガンダで最もリッチ、アフリカでも3番目の資産を誇る事業家で、敷地内には国際会議場なども併設されており政治家や財界人は必ずこのホテルに宿泊するとか

初日宿泊したムニョニョリゾートホテル、「これがアフリカ?」と思うくらいリゾート感満載で少し拍子抜け。オーナーはウガンダで最もリッチ、アフリカでも3番目の資産を誇る事業家で、敷地内には国際会議場なども併設されており政治家や財界人は必ずこのホテルに宿泊するとか

 

いつだってどこだって食事は楽しいひととき

いつだってどこだって食事は楽しいひととき

ロニーの畑

首都カンパラから車で30-40分ほど走った小高い丘に(といってもウガンダの国土そのものが1000-1500mほどの高地であるが故に赤道直下でも気持ち良い気候なのですが)にロニーの畑”ルベガファーム”があります。(ルベガとはロニーのファーストネーム)
今はトウモロコシやキャッサバ、バナナやマンゴーなど様々な農作物が育てられていて収穫の時を待っている状態で、現地で働く2名ほどのスタッフが一生懸命草刈りをしてました。

彼らは畑の中にあるレンガ作りの住居に住み込みで働いているのですが、先述のホテルで働くスタッフより良い給料とのことで、まさにこういった活動を通じて40%とも言われる若年層失業率の改善に向けて動いていきたいものです。

畑到着のすぐ手前、道なき道を行きます

畑到着のすぐ手前、道なき道を行きます

 

久々に自分の畑に戻り、喜び説明するロニー

久々に自分の畑に戻り、喜び説明するロニー

 

バナナの木が目立ちますが、他にも様々な野菜やフルーツが育てられています、奥に見えるレンガ造りの建物がスタッフの住居

バナナの木が目立ちますが、他にも様々な野菜やフルーツが育てられています、奥に見えるレンガ造りの建物がスタッフの住居

 

畑を登りきった頂上からの眺め、ここにコテージを作ろうという話もあります。朝起きてこの光景だったら凄いでしょう?写っているのは畑で働いてくれてる現地の方。素晴らしき上腕二頭筋!

畑を登りきった頂上からの眺め、ここにコテージを作ろうという話もあります。朝起きてこの光景だったら凄いでしょう?写っているのは畑で働いてくれてる現地の方。素晴らしき上腕二頭筋!

 

思わず僕らもポーズ

思わず僕らもポーズ

 

ひととおり興奮を終えて下る一行、とにかく見渡す限りの草原と山と空、これが都心から30分(皇居から横浜までの距離もないと思います)というから驚き

ひととおり興奮を終えて下る一行、とにかく見渡す限りの草原と山と空、これが都心から30分(皇居から横浜までの距離もないと思います)というから驚き

 

途中で立ち寄った既出フセインの保有する建物、左側はテナントが入っていて右側のスペースで彼がキオスク的お店をやっています(店番を務めるのは彼の奥さま)、フセインと僕、お互い苦労しながらも自分で商売を営んでいるとその共通経験が言葉とはまた違う共通言語となり通じ合うことができます

途中で立ち寄った既出フセインの保有する建物、左側はテナントが入っていて右側のスペースで彼がキオスク的お店をやっています(店番を務めるのは彼の奥さま)、フセインと僕、お互い苦労しながらも自分で商売を営んでいるとその共通経験が言葉とはまた違う共通言語となり通じ合うことができます

僕らの土地、そして良さそうな中州発見!

ルベガファームの次に目指したのは僕とロニーで購入した土地(畑)のあるジンジャ。名前が良いですね、ジンジャ。イギリス植民地下にあった1907年に建設された都市で、世界最大の湖であるヴィクトリア湖、そして世界最長の河川であるナイル川に面した地の利が生かされて綿花や砂糖といった農作物をフェリーや鉄道で運ぶ中継地点として栄えていました。今では工業地帯の雰囲気は薄れ、豊かな水資源と広大な緑を背景にリゾートエリアとなりつつあり、既にいくつかの立派なリゾートホテルやゴルフ場が運営されています。

この畑でもとにかく地元の人、特に仕事が不足しがちな女性を雇用することを最優先し、現在は3名のレディが働いてくれています。僕はキャッサバを育てていると聞いていて確かにキャッサバは力強く育っていたのですが、それ以外にも様々な作物が植えられていて土地の肥沃さを感じました。

キャッサバは9-10月には収穫・出荷ができるので、そこで得た資金をまた更に次の投資に回していこうと考えています。
そしてこの畑のすぐ近くにナイル川が通っているのですが、ちょうど前後1キロほど川は二本に分かれており、その間に挟まれた中洲を発見。この中洲のポテンシャルが高そうで一同大興奮でした。

「ヴィラを建てるか?」「いや雨季には水没するだろ」そんな議論が今も続いているところです。

 

これが僕たちの畑、東京ドームくらいの広さがあります

これが僕たちの畑、東京ドームくらいの広さがあります

 

徒歩1分ほどでナイル川!

徒歩1分ほどでナイル川!

 

草刈り作業を僕らも手伝います

草刈り作業を僕らも手伝います

 

畑で働いてくれている3人のレディのうちのひとり、良い顔してます。

畑で働いてくれている3人のレディのうちのひとり、良い顔してます。

 

なんと彼女も子連れ出勤!(100社プロジェクトの1社に数えてもいいのかな)

なんと彼女も子連れ出勤!(100社プロジェクトの1社に数えてもいいのかな)

 

知らぬ間にグラビア撮影が始まっていました。

知らぬ間にグラビア撮影が始まっていました。

 

どうどう?綺麗に写ってる?

どうどう?綺麗に写ってる?

 

ナイル川の向こう側に中洲(そして半壊したボート)を発見「乗る?やばくね?お前先行けよ」(結果的に皆行きました)

ナイル川の向こう側に中洲(そして半壊したボート)を発見「乗る?やばくね?お前先行けよ」(結果的に皆行きました)

 

中洲は思いの外広く、鼻息が荒くなってきます

中洲は思いの外広く、鼻息が荒くなってきます

 

そして中洲の向こう側は手前と異なりかなりの急流、これはラフティングの絶好ポイント!

そして中洲の向こう側は手前と異なりかなりの急流、これはラフティングの絶好ポイント!

 

企む僕ら

企む僕ら

 

なんの騒ぎだと集まってきた村人たち、これからよろしくお願い致します(少し稼ぎができたら、あの半壊したボートを買い換えてあげようかなと話しています)

なんの騒ぎだと集まってきた村人たち、これからよろしくお願い致します(少し稼ぎができたら、あの半壊したボートを買い換えてあげようかなと話しています)

定番のサファリ

都市を見て、自分たちの土地や畑をこの目で確かめで未来を構想した後は、定番のサファリツアーももちろんしてきました。ジンジャからカンパラへ戻って(車で1時間弱)、カンパラからバスに乗って約6時間、東京から大阪くらいの距離でしょうか。

このバスが過去10年で最悪級の不快指数で、一番の問題は道路に大きな穴が空いてるにもかかわらず避けずに時速100キロで飛ばすので、その度に乗客全員が10cmくらい浮くのです。この日はバス泊で車中で食事&睡眠、、、なんて予定を組んでいたのですが、現実はいつだって思い通りにはいかないものです。

でもこの不快を乗り越えた甲斐はありました。サファリ、もう、素晴らし過ぎて言葉も出ません。

この朝焼けが期待感を煽ります

この朝焼けが期待感を煽ります

 

早速バッファローがお出迎え

早速バッファローがお出迎え

 

見渡す限り無限に走り回っている鹿

見渡す限り無限に走り回っている鹿

 

みんなもう、呆然

みんなもう、呆然

 

そして遂に百獣の王を発見!

そして遂に百獣の王を発見!

 

こちらは夫婦、見てわかる通りほんと目の前にいます野生のライオンが

こちらは夫婦、見てわかる通りほんと目の前にいます野生のライオンが

 

キッズも発見

キッズも発見

 

「お前運転できるか?」「できるぜ」というわけでなぜかサファリ後半の運転は僕

「お前運転できるか?」「できるぜ」というわけでなぜかサファリ後半の運転は僕

 

水場で戯れる象の群れ、夢か現実か分からなくなります

水場で戯れる象の群れ、夢か現実か分からなくなります

 

でも象があちこちにいるので(道をふさいでたり)、すぐに見慣れてしまう人間の怖さ

でも象があちこちにいるので(道をふさいでたり)、すぐに見慣れてしまう人間の怖さ

 

こちらは象とバッファローとカバと…あと…色々います!

こちらは象とバッファローとカバと…あと…色々います!

ツアーを終えて

とにかく充実したツアーで、企画した僕らも楽しかったですし、参加いただいた皆さんも大いに喜んでいただけたようで「エクスペリエンス屋の社長」としてはこんなに嬉しいことはありません。

ウガンダ、そしてアフリカはこれからいよいよ大きく動き発展していく大陸です。日本のようにある程度成熟し徐々に衰退していく課題先進国で色々頑張るのも楽しい(ソウ・エクスペリエンスもまだまだこれから伸びる!)し、既に勃興してる東南アジアでひと勝負かけるのも良い。でも残りの人生があと40年50年あるのであれば、それこそアフリカに長期的に関わりつつ変貌していく様子を当事者として眺めていくのも面白いに違いないと僕は強く考えます。こんなに楽しい「エクスペリエンス」、なかなかありません。

もしこの記事を読んでウガンダやアフリカに興味を抱かれた方は、ぜひご連絡ください。そして一緒に見に行きましょう、議論をしましょう、アクションを起こしましょう!

 最後の夜は…

最後の夜は皆で美味しいディナー!なんて思っていたら大渋滞で到着が遅れに遅れ、お店も閉まり、結局ショッピングモールでビール買い込んで駐車場で即席パーティ、というわけでお読みいただきありがとうございました。

次回ツアーは来年2月頃を予定しているので、「参加したい!」という方はあらかじめ参加意思表明していただけますと幸いです。
以上、西村でした。

最後の夜